マツダ社車両に設定されているカラーの一つに、ジルコンサンドメタリックがある。
2021年から追加されたカラーだが、当初はCX-5 フィールドジャーニーのイメージカラーだったように、アウトドア色が強いカラーではある。
しかしながら、2023年次改良でRetro Sports Edtitonが追加され、CX-30等他車種にも追加された。
しかし一部ては、”ジルコンサンドってダサいのでは?”ということも言われている。
本記事では、あくまで私見にはなるがCX-5オーナーから見たジルコンサンドというカラーについての印象と、個人的にこうすればよりよくなるのでは?という意見を述べさせていただく。
※参考まで、カラーについて以下記事にまとめている。
ジルコンサンドメタリックについて
ジルコンサンドメタリックは、2021年CX-5の年次改良により追加された、比較的歴史が浅いカラーである。
カラー名称で、“メタリック”の名が付く。
他記事で書いている内容だが、これは光輝材にアルミが使われており、名称の通り金属的な光沢を生み出す。
いわゆるアースカラーに該当するかとは思うが、他社でもこのようなカラーは昨今ではよく採用されており、(マイナーチェンジで廃止が決まったが)新型ヴェゼルでは”サンドカーキパール”というカラーがあった。
これは”パール”が付いているから、ジルコンサンドメタリックとはやや違う印象とはなるが、アースカラーという区分では同じと言っていいだろう。
そもそも、マツダ車で設定されている匠塗はいずれも”メタリック”なので、匠塗とは言わずともジルコンサンドのような色味も得意ではないかと思う。
ジルコンの印象
次に個人的な印象を述べていく。
この記事でも書いたように、例えばCX-5であれば、正直に言ってしまうと選択肢としては上位には来ない。
ただしこれは第一に、”ダサい”というネガティブな印象ではなく、他に魅力的なカラーが多いという理由からである。
ただし一方で、やはりアウトドア色が強くなってしまうという考えは私個人も持ってはいる。
SUVなんだからそれでいいのでは?という考えもあるだろうし、それについては否定しないが、個人的にはやはりマシーングレーやホワイトといった安定の色を選びたくはなってしまう。
これは車種にもよると考えている。
個人的に、CX-5以前に乗っていた新型ヴェゼルはどちらかというとシティ派のエクステリアをしていると考えている。
他にはハリアーなどもそれに当たる。
逆に、例えばRAV4のadventureはその名の通りアウトドアの印象が強く、実はこの車両(グレード)に設定されているカラーである”アーバンカーキ”は非常に好きである。
前述したようにこういったカーキ系を推しではない私でも、RAV4 adventureであれば一番に選びたいと考えている。
つまるところ、よりアウトドア色が強いようや車種であればジルコンのようなアースカラーを積極的に選ぶ余地がある一方で、シティ派SUVとなるとやや敬遠しがちというのが私個人の考えである。
私の中でCX-5はシティ派寄りなので、ジルコンの選択順位は低いということになる。
ジルコンの魅力を最大限に引き出すには
繰り返すが、例えばCX-5やCX-30ではジルコンの選択順位は低めである。
しかし、それでも特定の条件においてはジルコンの良さをより活かせるのではないかと考えている。
以下ではCX-5を例に考えてみる。
①グレード選択
まず1つめに重要なポイントがグレード選択であると思っている。
これを書いてしまうと、”フィールドジャーニーのようなアウトドアグレードを選ぶってことでしょ?”と思われるかもしれないが、そうではない。
私はフィールドジャーニーオーナーであるが、マシーングレーを選んでいる。
ここで推したいグレードは、Sports Appearance(スポーツアピアランス、以降SA)またはRetro Sports Edition(レトロスポーツエディション、以降RTE)が筆頭、次いでBlack Tone Edition(ブラックトーンエディション、以降BTE)の3つである。
詳しい方であれば、これらグレードに共通する特徴がピンとくるかと思う。
これらに共通する特徴は、エクステリアに関してブラックを基調と(多用)している点である。
たとえばBTEはシグネチャーウィング、ドアミラーカバー、ホイールがブラックとなるし、SAとRSEに関してはこれに加えて、フロント/サイド/リアの樹脂部分がピアノブラック塗装となる。
つまり言いたいのが、ジルコンxブラックのカラーバランスであれば、ジルコンの良さを最大限に活かせるのでは?ということである。
以下画像はRSEであるが、非常に良い雰囲気をまとっているように思う。
やはりブラックやグレー、レッドなどの引き締まるカラーに比べ、ジルコンはややぼんやりとした印象となる。
加えて、そのアースカラー故にシティ派の側面は薄れがちである。
一方で、そのような色にブラックを加えることで、アウトドアの印象よりも洒落たシティ派SUVという印象が強くなるのではと考えている。
他のグレードとなってしまうと、シグネチャーウィングやホイールはシルバーとなってしまうし、ドアミラーカバーはボディ同色となる(フィールドジャーニーはブラック)。
ジルコンxシルバー(メッキ)より断然ブラックの方が相性が良くジルコンの良さを活かせると個人的には考えている。
②アウトドア仕様化
もう一つが、アウトドア仕様にしてしまうという提案である。
つまり、ジルコンがアースカラーであれば、車両のエクステリアもそれに合うようにすればいいのでは?ということである。
以下に写真を載せてみる。
非常にまとまりがあるように見えるし、ここまでエクステリアを変えれば、むしろホワイト等の定番色よりジルコンが一番が似合うようにすら思えてくる。
ただしこれを丸々やろうとすると、以下のような金額となる。
総額約58万円ほど。
デイライト、ドアミラー、ホイールのオプションを抜けば約38万円なので、最も安価なSmart Edition(スマートエディション)を選択して、これらオプションを盛り盛りにするのも一考の余地があるかもしれない。
しかしこうしてみると、やはりホイールはブラックを採用しているし、ジルコンxブラックの相性はやはり良いことが裏付けされているようにも思える。
個人的には①も②もどちらも良いと思ってしまう。
まとめ
ジルコンサンドメタリックはダサいのか?という一部の疑問に対して私見を述べた。
ジルコン自体の色味は悪くないのだが、アウトドア感が強くなり、それが結果としてシティ派SUV(と勝手に思っている)のCX-5やCX-30にはいまいち相性が悪く見えがちになると考えている。
それらを解消するために提案したいのが、ブラックを基調としたSA、RSE、BTEの選択、あるいはディーラーオプションによるアウトドア仕様化である。
前者であれば、アースカラーであるジルコンがブラックで引き締められ、アウトドア色が薄まり、洒落た雰囲気になるのではないかと考えている。
後者の場合、アースカラーによく似合うエクステリアになり、言わずもがなジルコンは抜群に似合うと言っていい。
ジルコンの選択を迷っている方は、是非上記の実車を確認すべきであると思う。
どこかのディーラーにあれば、という前提にはなるが、、、
※以下のようなイベントがあれば展示してそうではある。