マツダ車ではパワーリフトゲート、トヨタ車ではパワーバックドア、ホンダ車ではパワーテールゲート等と呼称されている、所謂リアゲートの自動開閉機能がある。
最近ではハンズフリー機能も追加され、完全手動開閉orボタンによる自動開閉orハンズフリー(足で開閉)の3択となっている。
各メーカの車両では、基本的に上位グレードにハンズフリー機能が搭載され、エントリーグレードでは非搭載またはメーカーオプションとなっている場合が多い。
この機能に関しては、メーカーオプションとなっていることもあり度々要・不要論が繰り広げられているが、今回は非搭載車両オーナーの筆者が当該機能の要否について考えてみる。
あくまで一個人の考えなのでご参考程度に。
筆者の車両
私はマツダ CX-5に乗っており、グレードはフィールドジャーニーである。
このグレードでは、2023年次改良以前はパワーリフトゲート機能がメーカーオプション設定であり、私は選択していない。
その理由は次項の通り。
パワーリフトゲートオプションを選択しなかった理由
私がパワーリフトゲート(ハンズフリー含む)を選択しなかった理由は大きく分けて2つある。
価格
1つ目は価格。
フィールドジャーニーのグレードにおいて、パワーリフトゲートはメーカーオプションであり、なおかつCTS(クルージングトラフィックサポート)とのセットでのオプションであった(2023年初頭)。
本オプションの価格は約10万円であり、機能に魅力を感じていれば付けたオプションだったが、この時は不要との考えもあり、かつ価格アップは厳しかったので断念した。
利便性と頻度
もちろん、購入当時にその機能に大きな魅力や利便性を感じていれば、ある程度価格がアップしても付けたとは思う。
しかしながら、2代前に乗っていた車両にはパワーリフトゲート(パワーバックドア)機能は付いていなかったものの、ほぼほぼ不便さを感じていなかった。
加えて、先代の車両(ホンダ/新型ヴェゼル)はこの機能がついていたが、まぁまぁ便利かなといった程度で、この機能があって本当に良かった、と思うほどの場面は特段無かった。
また、そもそもリアゲート自体、平日出勤時はほぼ開けることもなく、週末に使うことがあるくらいなので、使用頻度も多くない。
したがって、2点目の理由は利便性と頻度となる。
以上2点の理由から、購入時はほとんど迷わず、”付けない”ことを選択したと記憶している。
パワーリフトゲート無し車両の感想
さて、いざ機能無し車両に乗ってみた感想について述べる。
結論から言ってしまえば、付けるべきだったと感じている。
理由は、購入時に断念した判断材料である”利便性”も一部あるが、実はそうではない。
私が最も当該機能を必要であると感じる理由は、”テールゲート表面のボディに触りたくない”から。
はっきり言ってこの理由によってテールゲート自動開閉機能を欲しがる人は少ないかと思うが、私は実際このように感じてしまっている。
なぜ触りたくないかといえば、傷発生のリスクがあると思っているから。
テールゲート自体に指をかけるところはあり、それを使ってドアを閉じればいいのだが、やはり最後の閉じる瞬間は、私の場合はついついドア表面を触って(押して)閉じてしまいがち。
この時、爪はもちろん、指輪、ブレスレットやバングル等のアクセサリーがボディに接触するリスクがあり、毎度気を付けながらドアを閉じている。
以前の車ももちろん同じ動作をやっていたのだが、やはりそこは数年乗った古い車と待ちに待った新しい車。
前者では正直ラフに扱っていましたが、後者はより扱いに気を使うというのは当然のことかと思う。
これは盲点であった。
もちろん、本来の目的である自動開閉による利便性も大いにあるとは思う。
先に“先代の車両で当該機能の利便性は感じなかった”と述べたが、実際にはその機能に慣れてしまっていただけであり、実際に無くなってしまうと、不便さを感じてしまっているのかもしれない。
つまり非搭載車→非搭載車であれば気にならなかったが、搭載車→非搭載車だとより気になってしまうと思っている。
が、私個人としてはやはり、その利便性よりもボディに触れることによる傷発生リスクを低減させられる方にメリットを感じており、パワーリフトゲート機能を付けるべきだったと感じている。
ハンズフリー機能の要否は?
ハンズフリー機能に関しては私自身は未だ必要となる場面にほぼほぼ想定しておらず、現時点でもわざわざオプションとして付ける必要はないと思っている派である。
もちろん、最初から標準装備であったりする分には非常に良心的でありがたい機能であることは言うまでもない。
先代の車両はハンズフリー機能があったが、使った記憶はほとんどなし。
なので、もし私が現時点で完全手動開閉orボタンによる自動開閉orハンズフリー(足で開閉)の3つから選ぶのであれば、自動開閉で必要十分かなと感じている。
結論
パワーリフトゲート(パワーバックドア/パワーテールゲート)の必要性に関して、非搭載車両オーナーの個人的目線でまとめた。
当該機能の目的は利便性の向上であり、当初私もその観点でのみ要否を検討、結果非搭載の結論に至った。
しかし実際のところ、利便性はもちろんんこと、ドア(ゲート)を閉じる際にボディに触れないように気を付けなければいけないことの方が顕著になってしまうという事態に陥った。
以前の私のように、比較的車に無頓着であれば、ボディにベタベタ触れながらでもドアを手動で閉めることに何のためらいも無かったはずである。
しかし自分が心から気に入り、少しの傷もつけたくないような、文字通り愛車になったCX-5に関して言えば、ボディ表面にはできるだけ触れたくない気持ちとなってしまった。
私のような考えの人は少数派かと思うが、当該機能の要否は、単純な利便性だけではないということを覚えておくといいのかもしれない。