中古車購入手段は大きく2つあって、いわゆる大手中古車屋から購入するパターンと、もう一つはディーラーが保有する認定中古車を購入するパターンがある。
メーカによりその差はあれど、新車購入の際には当然値引きというものはあるが、中古車の値引きが可能かどうか疑問に思う方は多いか思う。
今回は認定中古車について、私の知人でトヨタ/マツダ認定中古車を購入した人がおり、その場に同席したので、値引き可否についてまとめていく。
まず結論から言ってしまうとと、もちろん場合によりますが高確率で値引き可能だと考えていいと思う。
その要素は以下3つから決まる(と思っている)。
値引き要素① 車両価格からの値引き
大事なのはもちろんここ。
車両価格次第ではあるが、端数値引きを最低限の目安に大体10万円ほど値引いてもらえれば成功だと考える。
実例では200万円台後半、300万円台前半の車でそれぞれ端数を値引いてもらっていた。
例えば285万円であれば5万円、328万円であれば8万円といった感じ。
新車と違い厳密な小売価格(いわゆる定価)なるものが無いため、このあたりは比較的柔軟に値引きができるとディーラー担当者は言っていた。
これはあくまで一例であり、これ以上できる場合もあれば、これ以下となる場合も存在するはず。
ただし基本的には、大なり小なり車両価格からの値引きは可能だと考えていいとは思う。
値引き要素② オプション価格からの値引き
認定中古車の場合、中古車にディーラーオプションが付けられる。
※ディーラーオプションの場合、厳密に言えばディーラーではなくとも購入・取り付けが可能。
※年式が古すぎる等、所望のオプションが付けられない場合もある。
金額次第となるが、このオプション分の一部、あるいは全てを値引きしてもらえる場合がある。
ディーラーオプションの例でいえば、フロアマットやバイザー、ドラレコ、ETC、などが定番。
これらが所望の車についていない場合、これらを付けてその分をごっそり値引きしてもらうということである。
こちらも実例を挙げると、オプションで15万円ほどかかった場合に10万円分値引きをしてもらっていた。
他方、6万円強かかった場合は6万円値引いてもらった例も見たことがある。
例えば車両価格から値引きができない例もあるかもしれないが、このオプションからの値引きは高確率でできると考えていい。
むしろ値引きの価格幅としてはこの箇所が最も大きいとされるので、この点は頭に入れておきたいポイントである。
値引き要素③ 下取り
厳密に言えば直接的な値引きというわけではないが、下取り車があると、値引きにもより柔軟に応じてもらえる。
これは、ディーラーあるいはメーカーの方針にて、中高車の車両価格からの値引きが不可の場合や限度額が決まっている場合に大変有効となる。
無論そう認識している人も少なくはないかもしれないが、下取りはあくまで自車を売ってその分を充てるだけと考えてはいけない。
というのも、車両価格からの値引きができない分、下取り価格に値引き分を反映させることができるということになり、例えば50万円程度の下取り価格の車両でも、①の値引き分を無理やりここに上乗せして、下取り価格が60万円や70万円になったりする。
同じように、下取り車両があることで②の値引きにも更に柔軟に対応してもらえる場合もある。
ここでのポイントは、この下取り車両の状態は極端な例を除けばなんでもいいということ。
※極端な例…動かない、機能が一故障している、外装がボロボロ、あまりに年式が古すぎる等
もちろんメーカーも関係ないので、トヨタディーラーにホンダ車の下取りで問題はない。
さらに、実は買取相場が安ければ安いほど、よりその恩恵が大きいというのも非常に重要。
相場が高い場合はいくらこれら①-③を頑張ってもらったとしても、中古車に買い取ってもらった方が良い場合が大半。
しかしたとえば10万円程度の車両であれば、ディーラー下取りと中古車屋買取価格にほぼ差が無くなってくるばかりか、前述したように値引きがある。
話を戻すと、下取り車があると、色々な値引きの恩恵を受けやすいということになる。
まとめ
認定中古車の値引きについてまとめた。
・車両本体価格からの値引きは、金額は大きくないが可能である場合が大半。
・車両本体価格からの値引きが不可または金額が少ない場合は、ディーラーオプション分にて交渉可能。
・下取り車があれば、車両本体価格やオプション価格の値引き、下取り価格の上昇、いずれにも大変に効果的。
・中古買取相場がある程度良い車両である場合(例えば100万円~)、中古車の値引きが無くても、総じて安上がりになる確率が高い。
・中古買取相場が期待できない車両である場合(例えば10万円前後)、中古車屋での買取ではなくディーラーの下取りに出した方が、総じて安上がりになる場合が多い。
以上、全てがこの例に当てはまるわけではないが、私の数件の実例を踏まえた経験則によるまとめである。
個人的に、現車が古く、売ってもあまり値段が付かないような車を持っている人は大チャンスだと思う。
余談だが、忘れてはいけないのが、購入する車両の価格に依存するということ。
当たり前の話だが500万円の車を買うのと100万円の車を買うのとでは、その値引き率も大幅に変わってくるので注意。