2017年に発売され、長きにわたりマツダの人気モデルとなっているCX-5。
私もそれに漏れず、CX-5の魅力にはまり、購入に至っているわけだが、購入に際し、ネックだったポイントの1つとして、”モデル末期であり、フルモデルチェンジが間もなく行われる可能性がある”という点が挙げられる。
本事項について、一オーナーとして、個人的視点で意見を述べてみたいと思う。
フルモデルチェンジ?それとも…
そもそもフルモデルチェンジするか、あるいは販売終了かどうかという点も検討が必要である。
事実、2023年でCX-8は販売終了となり、今後はCX-80が日本に投入されるといわれている。
CX-5についても、CX-50に替わると一部では言われており、フルモデルチェンジの可能性もあるが、一方でCX-5販売終了でCX-50に置き換わる可能性もある。
ただし個人的には、CX-5が同メーカーの売れ筋モデルであることから考えて、易々と販売終了にするとは到底考えにくいように思う。
ある程度ボディサイズはあるものの取り回しに困ることはなく、老若男女、家族構成問わず使えるサイズ感のCX-5は今後も人気が継続するであろう。
CX-5が無くなってしまうと、コンパクトクラスで後席が狭いCX-30か、全幅が1900mmに迫る国産車では大型クラスのCX-60といった両極端のサイズのSUVしか残らず、昨今のミドルクラスSUVの人気を見ても、CX-5を残す以外の選択肢は無いないだろうか。
したがって、私個人としては、いずれCX-5のフルモデルチェンジは実施されると考えている。
フルモデルチェンジ時期は?
具体的な時期について考えてみる。
現在は全く情報が出回っていないうえ、(知っていても言わないでしょうが)ディーラーに聞いてもまだ先であろうとのこと。
昨年頃より2023/2024年にフルモデルチェンジが行われる噂があったが、2023年は結局のところ年次改良のみに終わった。
2023年次改良がごくわずかなマイナーチェンジであれば、フルモデルチェンジ前の最後の年次改良とも取れたのだが、個人的には小さくない年次改良に感じた。
特にグレード追加・削除は大きな変更と捉えて差し支えないであろう。
グレード追加の新モデルを販売しておいて、一年と経たずにフルモデルチェンジ、というのは考えにくいではないかと思う。
しかし一方で、メーカオプションの標準装備化については、製造プロセスの簡易化・一元化とも取れ、この変化はフルモデルチェンジが近いようにも思える。
総じて、全く不明ではありますが、2025年内にフルモデルチェンジが来ると予想する。
モデル末期だから買うべきではない?
さて、本題に移る。
響きは悪いのかもしれないが、CX-5はモデル末期というのは事実であるし、それを覆そうという人もいないだろう。
人それぞれ考え方はあるかとは思うが、古いモノよりも新しいモノが欲しくなるというのが一般的であろうと思う。
特にフルモデルチェンジした車というのはまさに時代を象徴する最先端なデザインのものが多く、内外装に限らず機能面においても魅力的である。
私も基本的には国産メーカに関しては、車種問わず新型モデルが出ると色々と調べてしまうし、変化を感じることがが大変に楽しい。
しかしそれでも私個人としては、CX-5は、モデル末期だとしても買いだと考えている。
理由は以下3点である。
①末期=熟成
マツダは良くも悪くも、毎年年次改良を行っており、年々その車の完成度は上がっていく。
CX-5については、毎年変更が入るために、すぐに型落ち扱いとなってしまう点がネックとは言えるのだが、それでもユーザーファーストでより良い車作りを続けているといえる。
つまり、2017年から年次改良が繰り返された現行CX-5(2023年式)は、相当に良い車であるということである。
これは多くの紙面やモータージャーナリスト等の意見を見ても明らかであり、CX-5の評判は極めて高い。
逆に、対局の例を挙げてしまって恐縮だがCX-60についてはどうだろうか。
まるでダメダメだとは言わずとも、販売開始直後から比較的辛口の意見が目立つ。
おそらくこれから年次改良が繰り返され、どんどんブラッシュアップされていき素晴らしいものになると思うが、現時点では2017年販売のCX-5と同等か劣る程度の評価となってしまっている。
つまり、フルモデルチェンジする新CX-5と年次改良を重ねた旧CX-5では、後者の方が、車として優れたものになっている可能性が高い。
無論、これは想像に過ぎないが、CX-60の例を見ればいささか見当違いの妄想とは言えないだろう。
デザインの大幅な変更
フルモデルチェンジした場合、大幅なデザイン変更が行われることは想像に難くない。
CX-5は内外装ともに、やや古さを感じる点もあるため、CX-60のような最新のデザインになることは喜ばしいことだが、一方で、現行デザインに乗ることができるのは今しかない。
言ってしまえば、フルモデルチェンジ後の車に乗るのは簡単だが、(特に新車で)現行CX-5に乗ることができる期間はもしかすると残り幾ばくも無いかもしれないのである。
今のデザインが嫌いでフルモデルチェンジを待ちたいという方にとっては、当然フルモデルチェンジを待つべきである。
しかし一方で、現行のデザインが嫌いではなく迷っているというのであれば、乗っておいて損は無いのではないだろうか。
フルモデルチェンジ後のデザインが良ければ、その際に乗り換えればいいだけ。
私はまさにこの考えだった。
フルモデルチェンジ後のデザインはもちろん気になるが、やっぱり今のデザインが相当に好みなので、もう乗ってしまおう。という結論に至ったわけである。
しかし一番賢いのは、フルモデルチェンジが発表されて、それが気に入らなければ発表後すぐ現行デザインを契約することだと思っている。
値上げの可能性
これも1つ私の中では大きい要素である。
マツダ車に限らず、マイナーチェンジ、あるいはマイナーチェンジ無しで価格改定が頻繁に行われている昨今の情勢では、フルモデルチェンジにて価格アップすることは避けられないと考えていた方がいいだろう。
もちろん、CX-60のようにエントリーグレードでかなり安い価格のグレードがあるのかもしれないが、これはあくまでエントリーグレードであり戦略的なグレードであるというのは私個人の考えである。
※CX-60の価格帯が400~600万より、299~600万の方が見栄えが良く見える。
当ブログで何度か触れているように、CX-5の魅力の一つはコスパだと思っていて、もし車両本体価格が上がってくると、この魅力が薄れてしまい、ライバルが一気に増えてきてしまう。
無論、デザインや走り、その他魅力は残るのが前提にはなるが。
2023年次改良で価格アップしてしまったものの、それ以前のCX-5であれば”こんなに良い車がこんな価格で”といったレベルの価格設定だったこともあり、当時の私は購入を決意した。
2023年次改良以後の価格で、さらにここから上がっても全く問題ないという人はフルモデルチェンジを待つのもありだとは思うが、そうでない人、つまり今のCX-5がギリギリだと考えている人は、現行のものを買っておくべきである。
ただしいずれにしても、結局”フルモデルチェンジが発表されてから考えては?”と思う自分もいる。
まとめ
フルモデルチェンジが近しいとされるCX-5について、その時期や購入是非について検討した。
私個人の考えとしては、フルモデルチェンジが近くとも今のCX-5は買いという結論であり、その理由は以下3つ。
1.モデル末期=成熟しきっており、乗り心地やデザインともに申し分ない
2.モデルチェンジ後の車は数年先でも乗れるが、現行デザインは今しか乗れない(=新車契約できない)
3.モデルチェンジ後は価格上昇が予想され、高価格帯の車両となる可能性がある。
しつこいようで恐縮だがフルモデルチェンジが発表されてから現行を契約するか否かを決めるのが最も賢い。
時間に余裕がある人はこの方法がおすすめ。
しかし車検やその他事情で近い将来乗り換える必要があり、CX-5を検討されている方にとっては、私が挙げた3点であったり、あるいは自身が重視するポイントをしっかりと検討し、購入するか否かを決めていただければと思う。