CX-5といえば”コスパが良い車”と言われることが多いが、その理由の1つに快適・安全装備の充実差が挙げられると思っている。
本記事では、私がCX-5に乗っていて、恩恵を強く感じた便利機能・装備について5つほど解説していきたいと思う。
前提(グレード・対象機能等)
私の車両はXD フィールドジャーニーで、MOPは10.25インチナビとチューナーのみ。
したがって、基本的なベースグレードとして機能は備わっているものの、例えばCTSや(ハンズフリー)パワーリフトゲート、シートベンチレーション等の機能は付いていないので、それらについては今回評価対象外とする。
では以下、5選紹介してみる。
①ヘッドアップディスプレイ(HUD)
まずはヘッドアップディスプレイ(以下、HUD)。
※マツダではアクティブ・ドライビング・ディスプレイと呼称。
フロントガラスに速度表示、クルーズコントロール(MRCC)の設定速度、速度標識やナビに連動しての矢印、ブラインドスポット、車間や車線等も表示される機能。
CX-5を購入候補として検討・色々調査していてこの機能があることは当然知ってはいた。
また、オーナーの多くがこの機能を便利だと言っていることも分かっていたのだが、正直、私はこの機能は不要だろうと思っていた。
というのも、速度なんて感覚でなんとなく分かるし、必要に応じてメーターを見ればいいし、ナビゲーションもナビ見ればいいしで、むしろ視界の邪魔になるのでは?と懸念すらしていたくらい。
実際、試乗の際には、その機能に驚きはしたが、これは以前の車が当該機能が無かったためであり、試乗時点ですらそこまで強く必要性を感じてはいなかった。
しかしいざ納車されてからこの機能に慣れてしまうと、もう便利としか言えないようになってしまった。
例えば速度確認を例に挙げてみる。
HUD無しで速度メーターを見る動作と、HUDを見る動作を比較すると、いずれもわずかな視線動作のみではあるが、実はこのごく僅かな差異で運転に対する手間・ストレスの感じ方が結構違ってくる。
これは運転している最中ではないと気付かないもので、例えば机上でメーターを見る動き、HUDを見る動きのシミュレーションをしてもその変化はあまり感じない。
でもなぜか運転中だと全く違うように感じる。
速度確認1つ取っても便利ということは、言わずもがなHUDの情報量が多ければ多いだけその恩恵は顕著になるということである。
クルーズコントロールの速度設定・車間設定も、他車ではメーターを確認していたのだが、当然HUDで即確認することができてしまう。
(道路にもよるが)速度標識、一時停止標識も表示され、安全意識も高まる。
とにかくHUDの情報量が多く、(ルームミラー/サイドミラー確認等を除けば)運転中にフロントガラスから目を離す時間がかなり減る。
これが安全運転に繋がることは言うまでもない。
運転に対するストレスを軽減しながらより安全に運転することができるHUDは、今の私にとって無くてはならない便利機能の1つとなっている。
②シートヒーター
HUDと違い、これは初めから絶対に欲しい機能であった。
そして実際にその機能を体感してみて、やはり期待通りだった。
寒い時期はエアコン(暖房)でも十分と思われがちだが、当該機能の有無によってその差は顕著。
やはり空気での暖かさと、直接(肌に直接ではないが)伝わってくる熱の暖かさでは、後者の方がより体の芯に効いてくる。
ホッカイロに通ずるものがあるが、寒い日の物理的な熱源の気持ちよさは格別である。
乾燥という点でも、エアコンのみよりはシートヒーターがあった方が、エアコンの風量を抑えられる為当然優位である。
車内換気の際にも、シートヒーターがあれば大幅に寒さを軽減できる。
大活躍する冬はもちろん、たまに寒い日がある秋や春にも気軽に使うことができるので、寒がりの私の場合は1年通して登場する日がかなり多い。
助手席、後部座席に人が乗る場合でも、ほぼ全員が使用するため、一般的な認識としてもやはり便利な機能であると言える。
③ステアリングヒーター
シートヒーターと同じく、こちらも必須として欲しかった機能。
こちらも期待通り。
元々、ハンドルの3時9時の方向しか温まらない点が気にはなっていて、もちろん全面温まるに越したことはないのだが、結果的には部分的な熱源でも必要十分である印象。
正直、シートヒーターより恩恵を感じているかもしれない。
寒い日はもちろん、そうでなくとも寒がりの人は手先が冷えやすい。
そんな中でハンドルを握るというのは中々に辛い作業ではあるが、これが温かいハンドルとなると全く別。
むしろ積極的に触っていたくなるのである。
前項(シートヒーター)にて、”温風より直接感じる熱の方が良い”と述べたが、ステアリングヒーターはまさに素手で触り、その熱の恩恵をダイレクトに受けることができる。
手先を温めるだけでも防寒の効果はとても大きいと、当該機能を使うたびに感じている。
次回以降の車も必須の機能と断言してしまうほど、この機能には心酔している。
また、②で挙げたシートヒーターとこの③のステアリングヒーターは、冬場の燃費向上に大きく寄与する可能性がある。
というのも、冬場のエアコン使用は燃費への影響が相当に大きいが、これら機能はその使用頻度・風量を低減させることができる。
快適機能なうえ、燃費低減にもつながるとなれば、やはりこの機能は重要であると思う。
④パワーシート(+シートメモリ)
こちらに関しては、HUDと同じく購入前は特段必要性を感じていなかったものである。
とはいえ、ある程度価格が高い車両には搭載されている機能ではあるので、若干うらやましいという思いがあったことも確か。
実際使ってみると、なるほどこれは便利と感じた。
まず何といっても、細かく高さ・角度等調整ができるという点がありがたい。
無論、この微調整はレバー式でもできなくはないのだが、やはりどうしてもパワーシートの調整の細かさには負ける。
また、メモリー機能も便利。
ドライバー毎にシート設定を変えられる点が便利なのはもちろん、例えば記憶した後により良いポジションを探し微調整をして、やっぱりダメなら戻すということができる。
レバー式だとこのような調整はできない。
あとはシートをグッと倒して元に戻すときに、レバー式ではおおよその位置になるが、パワーシート(メモリー機能)だと完全に元通りの位置となる。
微調整も効くし、ダメならすぐ元通りにできるし、メリットは多い。
唯一、早く倒したいときに倒れないというデメリットはあるが、私自身あまりそういった使い方はしないため、パワーシートによるデメリットは今のところ0である。
そして、やはり冒頭で離した通り、運転席ドアを開けたときパワーシートだと見栄えは良い。
パワーシート、期待していなかった分、良い意味で裏切られて好印象である。
ただし故障のリスクは怖いかもしれない、、
⑤マルチビュー(360°)カメラ
車種によってはオプションであったり、上位グレードのみの設定とされることも多いこの機能は、あるとやっぱり便利。
私自身、昔はマルチビューカメラに対して、”車体が真っすぐかどうかを確認するだけの機能では?”、”自分の目で見ないと不安”なんて思っていて、バックカメラだけあれば十分と思っていた。
しかし実際には、色々な場面でその便利さを感じることになった。
例えば、(設定にもよるが)エンジンスタート時はフロントビューが写ることで、人の目+カメラにより発車時の安全性がより高まる。
他にも、例えば前方に車や壁等がある状態でぎりぎりまで近づくと、マルチビュー(フロントカメラ)が起動し、物体との距離が一目で確認できる。
駐車時やその他状況にて、前方との距離をできるだけ詰めたい場合にこの機能は大変有効となる。
CX-5は、ある程度車体の見切りが良いとはいえ、フロント部分の大きさはあるので、なかなか前方との距離感がつかみにくい場合も幾度かあり、その際にはこの機能に助けられている。
このマルチビュー機能を使う前はバックカメラのみで十分と考えていた私だが、やはり車の運転においては何よりも安全が最優先なので、もうこの機能無しの車は考えられないくらいには便利さを感じている。
もちろん、最終的な安全確認の目視は必須なので、その点は忘れず運転していこうと思う。
しかしこの便利機能が標準装備となっているCX-5はやはりコスパが良いと実感する。
まとめ
今回、CX-5に乗っていて大変便利だと感じる機能を5つ紹介した。
①ヘッドアップディスプレイ
②シートヒーター
③ステアリングヒーター
④パワーシート+メモリー
⑤マルチビューカメラ
もちろん、今回挙げた機能はCX-5に限った話ではなく、他車にも搭載されているものである。
例えばCX-5と他車を比較する際に、これら機能の有無を1つの指標とすると、より自身の中でも優劣がつけやすいと思う。
事実、私の場合はこれら機能を車選びの指標としていた。
以下記事のような比較である。
現行のCX-5ではスマートエディション以外であれば今回挙げた全ての機能が搭載されているので、その便利さを感じていただけるかと思う。
ちなみに余談で、CX-5のマイナスポイントは以下にまとめた。