掲題のプレミアムサンライトホワイトパール、通称サンホワは、ホンダの特定車種に手設定可能なカラーである。
私がヴェゼルの購入を検討するまで見向きもしなかったカラーであるが、結局自車のヴェゼルではこのカラーを選定した。
本記事では当該カラーについて、個人的視点で感想を述べていく。
すでに標題でネタバレはしているが、相当な推しカラーである。
※ちなみに、サンホワとプラホワ(プラチナムホワイトパール)の比較記事は以下から。
その他、ヴェゼル購入時に付けた/付けなかったオプションについては下記より。参考まで。
経緯
前段として、このカラーを選定した経緯を書かせていただく。
ヴェゼル以前に乗っていた車がブラックだったこともあり、次は単色系、というかほぼほぼホワイト一本で考えていた。
事実、ヴェゼルの場合、最初数回の見積もり時は迷うことなくホワイト、つまりホンダ車でいえばプラチナホワイトパール(プラホワ)を選定していたし、むしろサンホワなんて見向きもしていなかった。
カタログでチラッと見たが、”へー、こんな色あるんだ、高いなー”と思った記憶がある。
※プラホワは38,500円、サンホワは60,500円の有料色。
趣向の風向きが変わったのが、実車を見た後からである。
少しでも安く買うため、経営の違うホンダディーラーを何か所か訪れた際に、そのカラーの展示車があった。
一目見た瞬間から、すでにサンホワの虜になっていた。
当たり前だが通常のホワイト、プラチナホワイトパールは、誤解を恐れずに言えばどのメーカーでも、どの車種でも存在する見慣れた色である。
街中で見かけたとて、あまりによく見かけることもあり、その色味に対して”あ、良い色だな”と思うことはほとんど無い。
一方、サンホワはというと、同じホワイト系であるにも関わらず選択する人は少ないようである。
フィットやNBOXにも設定があるカラーとはいえ、ホンダ車全体としてもやはり王道のブラック/ホワイトと比べれば見かける機会は少ない。
自分の”ホワイト系が欲しい”という気持ちにマッチしていたし、とはいえ通常のホワイトとは違う味があるし人と被りにくいかも、ということで、その日から希望カラーはサンホワに変わった。
当時その魅力は一言では形容できなかったが、自分なりにその魅力を日々考え、咀嚼していった。
よくよく見れば、カタログでも当該カラーが使われているショットも多く、それを見て、改めて美しいカラーだなと日々思っていた。
以下、圧倒的個人的意見となるが、サンホワの魅力をまとめてみる。
サンホワの魅力
当該カラーは、通常の白であるプラホワより当たり前だが白さという点では劣るものの、陰影・深みという点では優位にあると思う。
“好み”という視点を除いた場合の、一般的なホワイトカラーのメリットは、傷や汚れが目立たない、膨張色であり車体が大きく見える、清潔感を感じる、等々があると思われるが、一方で、ブラック等の濃色系に比べるとぼんやりしているというか、ややのっぺりした印象を受ける。
例えばホワイトの対極にあるブラックは、まさに傷・汚れが相当に目立つが、一方では洗車後やコーディング後の輝き、陰影の美しさという点ではホワイトのそれとは比較にならない。
したがって、個人的な意見となるが、ピッカピカに綺麗にした状態であれば、見た目の雰囲気、高級感は淡色系(ホワイト)に比べ濃色系(ブラック)が勝ると考えている。
さて、そんな長所短所があるホワイトカラーではあるが、サンホワは極端に言ってしまえば淡色系の良いところを残しつつ、濃色系の良いところもうまく反映されている、そんなカラーであると思っている。
やはりその根源は塗装、つまるところ水色/黄色を含むパール層にあるといっていいだろう。
晴天の日は顕著であるが、特に黄色を時折感じられるその瞬間の色味が相当に美しい。
一方で、曇天/雨天では全く表情が異なるのも面白い点である。
こういった悪天候の日は、ホワイトカラーから更に外れ、遠くから見るとより水色に近いような色味となる。
それでも近くで見ればやはりサンホワらしい色味のグラデーションが感じられる。
夜間はどうだろうか。
これに関しても、素晴らしいと思っていた。
やはり街灯の元だと、サンホワらしい反射・陰影があるおかげで夜間でもその表面の輝きは十分に感じられ、しかもブラックではないからその存在もはっきりと分かる。
ホワイトカラーをベースとしながら、天候や見る角度によって飽きさせないことも、このカラーの魅力であると考えている。
ということで、ここでようやく実車の写真を載せておく。
デメリット
私が乗っていた限り、サンホワを選択したことによるデメリットは特段感じなかった。
ただし、特殊なカラーであるから、例えば事故を起こしたとか、ボディを一部こすってしまったとか、そういった際の修繕・塗装は、通常カラーよりも高くなると思われる。
無論、”飽き”だとか”普通の白が良かった”等は一切なかった。
したがって、唯一”再塗装時のコスト”を、当該カラー選定のデメリットとして挙げておく。
まとめ
私がヴェゼルのボディカラーとして選定したプレミアムサンライトホワイトパールについて、個人的魅力を述べた。
内容をまとめると、以下の通りかと思う。
・通常のホワイトパールに比べると、淡色系では陰影や表現しにくい陰影や光沢をより感じることができる。
・他社には無い限定カラー。
・選んでいる人がそこまで多くないが、例えば原色系のような派手な色ではなく飽きにくい。
・晴天時の、イエローをのぞかせるグラデーションが美しい。
・晴天/雨天/見る角度によって色味が変わり、飽きが来ない。
・唯一のデメリットは、特殊カラーであり再塗装等によりコストがかかる(と思われる)点。
同じSUVであるZR-VやWR-Vには設定が無く、SUVではヴェゼルでしか選べないサンホワを、是非味わってその魅力を多くの人に感じてほしいと思う。